メンタルの不調を抱えて働いてきたこと(後編)

中編ではオープン就労でチャレンジしたこと、やってみたいと感じたことを述べました。今回は特例子会社に入社し、どのような経験を積むことができたかを綴ります。

特例子会社への見学

会社

特例子会社というものは、例えば1万人以上の社員がある場合、障がい者法定雇用率が2.3%で採用しないといけない場合、230人を採用しなくてはいけません。障がい特性も違うため、親会社の部署ごとに配属をするより、子会社として採用した方が管理の観点からしても、雇い主、労働者共に負担が減ります。

特例子会社を調べたのですが、どこの会社も名刺作成、社内メール便送付作業、データ入力のように一般企業で言う庶務が多い印象を受けました。

実際に会社見学に行く場合、個人での申し込みでは先方も受け入れてくれないケースが多いと思います。就労移行支援所や私が利用していた就労継続支援A型のような組織に属していると、見学に行けるチャンスがあると感じました。

見学を通じて感じたこと

車いす

それぞれの特例子会社は採用しやすい障がい特性というものがあるのだなと感じました。例えば、身体障害の場合、ケアするための施設設備が整って入れることで、管理をしやすいと感じました。また、聴覚障害を積極的に採用している企業もありました。

精神障がいに関しては、私が入社した当初は敷居が高かった記憶があります。

私が入社することになった企業は、精神障がい者にもマネジメントポジションが与えられる会社で、責任を持つこと、プレッシャーを感じて仕事ができるのはやりがいのあることだと感じました。

面接

障害者就労・生活支援センター

内定するまでのハードルがそれなりに高かったと思いました。書類選考があり、一次面接、筆記を終えてから最終面接を行いました。ただ、あまり緊張せず、臨んだ記憶があります。私はA型事業所で特例子会社へ入る準備をしてきたエビデンスがあり、入社の準備はA型事業所という現場でしてきた旨を伝えました。

ハローワークが無料で行ってくれる面接の練習も行いました。焦ると早口になる癖があるので、ゆっくりと話すことを心掛けました。

翌日、電話が来て「合格です」と言われ、ずっと頑張ってきて良かったなと、高揚感を持ったことは忘れないです。一緒に働いてきた、仲間、友人、そして家族も喜んでくれました。

特例子会社へ出勤

ネクタイを結ぶ画像

入社することになり、上長と話をする機会があり、少し気になることを言われました。「配属先にいるメンバーですが、障がい特性が強いですが、あまり気にしないでください」と言われました。こんなことを言われたら、とても気になってしまいますよね。

実際に仕事をするようになり、パートナーの特性の強さに苦しむようになりました。病識がない発達障がいの方で、周りを不快にさせてしまうようなことを口に出してしまう傾向がありました。私にとって周りは親会社というお客さんです。トラブルを起こすことが多く、別のオフィスにいる上長にクレームが行くようになりました。

そんな中、先輩社員が二人、私の配属先に移動になりますが、4人で協調性を持って業務をすることができません。また、障がい者雇用では、仕事量が少ない傾向があります。社内ニート状態です。仕事がないというのは、一見楽そうに感じると思いますが、とても苦痛です。

仕事がない、なら自分で作る交渉をしてみよう

握手,交渉

親会社の管理部門業務を子会社で運用しているだけだと、子会社の仕事量は枯渇します。私は喫煙者ということで、喫煙所から親会社の方と仲良くなるケースがありました。そこで「上長を通しますが、弊社に依頼したい業務ありませんか?」と聞いてみました。

難しい集計があるけど、お願いできますかと依頼されたので、メンバーと相談してできるか判断しました。VBAを使って、手打ちでの間違えのないツールを作成することにしました。問題児とされてきたパートナーの功績です。

そこから親会社の部署との関係性が良くなり、仕事が増えるようになりました。そして入社して半年でオフィスリーダーとして、マネジメントポジションに就くことができるようになりました。

体と心が崩れていく

悩む,女性

親会社、上長とのやり取りは上手くいくものの、配属先のメンバーに苦しむ日々が続くようになります。長く在籍していても、自発的に仕事に着手することなく、パソコンで遊ぶ同僚がいました。注意すれば済む問題なのですが、上長から、絶対に怒ってはいけないと言われていました。泣いてしまって、その場から動かなくなってしまい、家族を呼ぶ状態になることを何度もしているそうです。障がい特性ではなく、甘えではと思うのですが、難しいなと感じました。

障がい特性の強いパートナーが口に出す不愉快な言葉のクレームを目の前に座る親会社の方からチャットでクレームを受けるのもつらい出来事でした。ストレスで頓服薬を服薬し、目が回り、職場で倒れこんでしまったこともありました。

そして、入社当初は84kgあった体重が1年間で58kgになってしまいました。そして、人生二度目の躁転になりました。接する人が全て敵のようになり、友人、家族、同僚にとても失礼な態度をしてしまうようになりました。私はとても悔やんでします。この時期に大切な友人を失いました。

特に悩んだのが睡眠障害と原因不明の身体の疼痛です。睡眠は全く眠ることができません。電車に乗る体力がないため、時間がかかってもバスで通勤をするようになっていました。疼痛も苦しみました。どの病院に通院しても、異常なしと言われ、処方される薬は全く効果がありませんでした。

休職することになる

男,憂鬱

主治医に労務不能を言われました。ただ、有難かったです。自身のキャパを超えていることは間違いないと思っていました。ただ、その月は責任をもって全部出勤すると伝えました。

残り何日という日数を確認しながら会社に行った記憶があります。それだけ、配属先のメンバーと一緒に仕事をするのが苦痛でした。ただ、障がい特性の強いパートナーは嫌いにはなれませんでした。余計なことを言い、立場を悪くすることは多かったですが、仕事を一生懸命遂行しようという気持ちは伝わりました。

仕事を休んで続けるのか、リセットして新しいことを探すのかはこの時点で後者でした。特徴の強い方と接する、そして管理するというのは私でなくても難しいことだと思います。

特例子会社に入って良かったこと

嬉しい

一番仕事をする機会が多かった親会社の方から「テイクさんと仕事をして、障がい者のイメージが変わった」と言われたことは嬉しかったです。この方は自身の精神疾患を私だけにカミングアウトした方でした。人事評価が良かった要因は、親会社からの評価があったからだと思います。

できることとできないことも理解することができました。そして自己管理が一番大切であり、自己状態を可視化することを今後活かして、退職して、ゆっくり眠ろうと思いました。

退職後

犬,疲労

疼痛を治すまでに1年の歳月を要しました。治療方法がなく、体をゆっくりと休めました。働き方、生き方を変えていきたいと思いました。睡眠障害が激しいので、時間に余裕のある在宅ワークで仕事を始めようと思いました。「みんなが普通にしているから合わせる」という認知も改めました。私は私の生き方があるので、そこで仕事、日常を作ることができたらいいなと思うようになりました。

特例子会社で働いた中で、目標というのがマネージャー経験であり、それ以上ではなかったのだと思います。見栄を張らない生き方こそ、私には生きやすい息の仕方だと思います。

 

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