双極性障害で働く(中編_オープン就労)

前編の20代は自身の病識を掌握していませんでした。また受け入れていなかったと感じます。メンタルの変動により、自分だけではなく、家族にも迷惑をかけてしまいました。今回の中編ではオープン就労(自身の病気を提示した働き方)を軸に記述していきます。

障がい者雇用

障害者手帳を取得する

障害者手帳

ハローワークに相談をするようになりました。そこで障がい者を対象とした募集があることを知りました。ただ、応募するには障がい者手帳を取得していないといけないことを教わりました。障害者手帳を取得することに対して、とても悩んだ経緯があります。人間としての欠陥を認め、認められることがとても苦しかった感覚です。ただ、無駄なプライドでは仕事を得ることができず、生きていくことができません。

書類選考で落ち続ける日々

つらい,男

20代は求人に対して、不採用という経験がありませんでした。障がいを提示した途端、書類選考すら通過することができず、苦しい日々が続きました。今思うと、当時は障がい者雇用では精神障がい者の雇用義務がありませんでした。事務職を中心とした求人にアプローチしましたが、身体障がいを中心とした募集だったと推察しています。

体を使う仕事で内定を得る

小売業

当時の精神障がい者の求人募集は体を使う仕事が多かったと記憶しています。清掃、倉庫での肉体労働が多かったです。私は小売業での品出し、接客をやる仕事を得ることができました。初めて書類選考を通過し、面接までたどり着くことができたので嬉しかったです。そして、内定を得ることができたことも障がい者手帳を取得して良かったと感じました。

働きだした当初

小売業での仕事をする中で、最初に自身が精神疾患であることを告知して働きました。当初は私に対して懐疑的な部分が多かったと思います。精神障がいに対する偏見ではなく、どのように接したら良いのかが分からないというのが正しい思慮だったと思います。

仕事に慣れてくる

笑顔

真面目に仕事に打ち込む姿が評価されてか、周りの仲間たちが「ごく普通」に接してくださるようになりました。「睡眠が苦手な人」のような感じで捉えて下さっていたと思います。当たり前ですが、店長に心療内科の通院なので、その日はシフトに入ることができませんと言えることがとても楽だったと覚えています。

やってみたいことができる

挑戦

多少のメンタル不調で時短勤務をすることはしましたが、突発休みをすることはしませんでした。ネットでの記事を見て、「特例子会社」という組織の存在を知りました。働いている方が障がいを抱えていて、その中で立場を持ち働くことができる環境に憧れを持ちました。この仕事を介して、良い意味での欲を得ることができました。ただ、双極性障害の方々とは自助会を通じて、どのような人がいるのか理解していましたが、他の障がいに対しての理解が全くありませんでした。特例子会社で働く前にワンクッション置きたいと感じるようになりました。

就労継続支援A型に通所する

就労継続支援A型

障がいを抱えた方が一般就労を目指すため、継続した就労を行う機関として就労継続支援A型という事業所があります。

通常の事業所に雇用されることが困難であって,雇用契約に基づく就労が可能である者に対して行う雇用契約の締結等による就労の機会の提供および生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援事業のこと。

端的に言うと都道府県が定める最低賃金を工賃として得ることができ、仕事の訓練をすることができる機関です。

4障がいの環境で仕事をする

障がいの種類として身体、知的、精神、発達と区分させてください。様々な障がいを抱える方が集まる職場環境は美談で「仲良く楽しく」と言われがちですが、本気で事業で収益を出すスタンスの為、甘い組織ではありませんでした。ただ、学ぶことは多かったのも事実です。

私が選んだ就労継続支援事業所は働きやすい環境でした。支援員が同年代ということもあり、悩みを打ち明けやかったです。一番きつい仕事をしたく、ハウスクリーニングの仕事をすることになりました。一番きつい仕事は人の本音が出やすいと考えたからです。

仕事が楽しい

掃除機

デスクワークを中心として働いてきた経緯があり、肉体労働に対しての苦手意識はとてもありました。最初は仕事が全く分かりませんでした。高次脳機能障害の利用者の方に道具の手入れ、業務の段取りとたくさんのことを教わりました。仕事をする中でメンバーと打ち解け、各々の障がいを把握することができるようになりました。

肉体労働をするとお昼ごはんがとても美味しいと感じました。お昼ごはんは事業所が毎日作っているものを持っていきます。今では信じられない感覚ですが、お昼ごはんを食べたら眠たいという感覚があり、現場先で昼寝をしていました。メンタルが安定して、程よい疲れで仕事をしていたと思います。今は眠いという感覚が無くなってしまったので、睡眠薬に頼る生活です。

いざ、特例子会社へ

ネクタイを結ぶ画像

障がい特性を知りたいという認知でいたと思います。ただ、人格、アイデンティティは病名によって決められるものではなく、その人間を理解することが大切だと感じました。テイクは双極性障害だからアップダウンを繰り返す人間だと病名だけで判断されたら不快です。病名という概念を突き破って、理解する謙虚さを学んだと思います。

この経験を踏まえ、入りたいと感じていた特例子会社から内定を得ることができました。苦労して掴み取った内定でした。私の周りにいる誰もが喜んでくれました。

かなりのボリュームになってしまったので、続きは次回に 綴ります。

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